手染め屋吉兵衛



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伝統の技

「志毛引き染め」とは、張りのある志毛刷毛に染料を含ませ、生地に美しい線を描く、古くから伝わる染めの技法です。

独自の刷毛使いによって、自在な線を生み出す志毛引き染めは、技術の伝承が困難であったために、「幻の技法」とも言われ ます。

ほかの染めと同じように、代々受け継がれてきた技法のひとつでしたが、時代の変化とともに、 失われつつある(伝承されなくなってきている)のが現状でした。

そのような技法(なかでも難しいと される「立引き技法」)を引き継いでいく為に、長い年月をかけて研究を重ねて参りました。
志毛刷毛は、刷毛の毛の部分の並べ方、同じ刷毛でも、ハサミで切ってすか したものなど様々な種類のものがあり、その刷毛で様々な線を表現します。 最初に刷毛を染料につけますが、含ませる量も、その刷毛の癖や天候・湿度によって 変えなくてはなりません。一回に引く線の長さは約4m、美しいラインを出すために、刷毛を寝かせる角度や動かすスピードに慎重な調節が必要です。



髪の毛のように細い線が引けるようになれば「職人」である、と言われる志毛引き染めですが、そのラインは、使う刷毛によっても様々です。

吉兵衛では、色々な刷毛を組み合わせて使うことによって、また、引き方を変えることによって、変化のある志毛引き染めの作品を作っております。

生地の地紋を生かした志毛引きや、よろけさせたラインを引いたもの、絞り染めをしたものに、志毛を引いたものなどの小紋があります。

京都で型紙を用いる型染めを「型友禅 」「京小紋」と言いますが、そのなかで、板の上に生地をはってから染める技法を「板場友禅」と言います。

 

主に、板は目通りがまっすぐなのが特徴の木材である「モミ」の一枚板で作られています。

長さは約7m(着尺一反分をぐるっと両面にはれる) あり、厚みは3cm程。

基本、板は頭上にある立付けの台にひっかけて置いてあり、作業は、必要な板を下の台(ウマ)に下ろしてから行います。

一工程作業を済ませると、その板を頭上へ上げ、 また別の板を下ろして…という具合。

何反も同時に掛かっていたり、型枚数の多いもの を作っていると、それだけ板の上げ下ろし回数も増えるので、なかなか大変な作業です。